沖縄県と宮崎県は隣接しているわけでもないのに、ともに市外局番は098で始まる。
沖縄の電話番号は、098の次は、8、9、0のいずれか。098の次に他の数字が来るのが宮崎。たとえば、沖縄県庁は098-866-2333で、宮崎県庁は0985-26-7111だ。沖縄の市外局番は098、0980、09802の3つだけで、宮崎では0982から0987までの6つが市外局番。
098を両県が共有することになったのは、1972年。沖縄が日本に復帰した年だ。
沖縄が米軍統治下(1945-1972)にあったときに、日本本土では011(札幌市)から099(鹿児島市)まで北から順に市外局番が割り振られていった。
沖縄が本土に復帰することになって当時の電電公社(現在のNTT)は困った。隣接県である鹿児島の099を使うのが自然なのだが、鹿児島の番号を共有すると、将来、番号が不足する懸念があった。そこでより人口の少ない宮崎の098を共有することになったのだ。
電電公社の人たちは、沖縄が日本に戻ってくるとは考えていなかったのだろう。
まさか、沖縄のことを忘れていた?
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